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『13歳からのアート思考』著者、末永幸歩さんに聞く〜アート思考の育て方〜

更新日:2022年10月7日



「情報収集は得意だが、自分らしい視点が持てない」

「他人のニーズを満たすための『正解探し』ばかりしている気がする」


2020年秋、こんな思いを抱える人向けて、東京・日本橋にある早稲田大学の社会人教育プログラム「WASEDA neo」で「アート思考」を“体験”する講座が開かれ、私も参加してみた。


講師は末永幸歩さん。『13歳からのアート思考』(ダイヤモンド社)の著者である。アーティストであり美術教師でもある末永さんは、「うまい人や手先が器用な人が評価され、美術史の知識を持っている人がいい点数をとる」今の美術教育に問題意識を持ち、見栄えのよい作品をつくることよりも「ものの見方を広げる」ことに力点を置いたユニークな授業を展開。その授業を紙面で再現したのが、『13歳からのアート思考』だ。アート系の書籍なのだが、ビジネスのヒントを得る手がかりになるとして、ビジネスパーソンに広く読まれる人気書となった。



「WASEDA neo」での講義では、「リズムを使った自己紹介」などユニークな課題に加えて、自分の興味のタネを探り出し、実際に手を動かしながら興味を広げる「考動」というプロセスを経て、各々が制作に取り組んだ。


「身の回りで気になった違和感をタネに興味を広げて作品をつくる」といった“難題”が参加者を悩ませたが、普段とは違う発想を求められたことが、とても刺激になった。


講師の末永さんに、インタビューをお願いし、快く承諾していただいたのが、今回の動画。『13歳からのアート思考』執筆の経緯や、忙しいビジネスパーソンがアート思考を身に着けるための方法などについて伺った。


動画インタビューには含まれていないが、末永さんのご主人の以外な反応が、本格的に執筆するきっかけの一つになったという。子どもたちに向けた美術の授業を見ていたご主人が非常に興味を持ってくれたそうだ。


「夫はまさに左脳型のビジネスパーソンだが、ものすごく面白がってくれた。子供たちだけでなく、ビジネスパーソンでも十分楽しめるので、そういう人にこそ広めたらとアドバイスしてくれた。それで、その気にさせられ、多くの人に伝えるにはどうしようかな、と考えて本を書き始めた」


新しい発想を求めているビジネスパーソンにはお勧めの本である。

 




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