観察はイノベーションの最初の一歩 キッズ向け歯ブラシを企画しよう!

更新日:2020年12月11日



「アート思考」と比較される「デザイン思考」とは、イノベーションのための1つの方法論である。過去のデータや経験のみに頼らず、ユーザーの声を聞くことで、人間中心に問題解決に取り組む方法論とされる。デザイン思考の創始者で、アメリカのカリフォルニア州に本拠を置く世界的デザインコンサルティング会社I D E OのC E Oであるティム・ブラウンは, 人間中心の視点で注意深く観察することによって共感しうるヒントを導き、着想したアイデアから試作品を作り出し、生活者の体験をベースにデザインしていくというプロセスを提唱している。 


「観察」はデザイン思考において重要とされる基本スキル。プロダクトを開発するプロセスでもターゲットを観察し、ターゲットの事を理解することが最初のステップとなる。ブラウン氏は「正しい問いにたどり着くには、好奇心を持つことが重要」とし、好奇心を持って観察することの大切さを強調する。


「アート思考」はより問題解決以前の問題を発見するプロセスを重視する。シアトル在住の日系アメリカ人のグラフィックデザイナーで、デザインとテクノロジーの融合を追求する、ジョン・マエダ氏は「いま、イノベーションはデザイン以外のところで生じる必要がある。それを簡単にいうと、アートの世界ということになる。デザイナーが生み出すのが『解決策(答え)』であるのに対し、アーティストが生み出すのは『問いかけ』である」とし、デザイン思考がユーザーにとっての最適解を得るだめの「課題解決」型の思考であるのに対して、アート思考は「そもそも何が課題なのか」という問題をつくり出し、「何が問題なのか」といった間いから始めるのが特徴だとする。


アート思考では、それが妄想に近いものであってもオリジナリティーのある創造性が優先される。


ただ、創造性を生むためにはあらゆるものに対する観察力が必要だということについて異論はないだろう。その点においては、デザイン思考もアート思考も共通している部分があるといってよいのではないか。


参考サイト


ジョン・マエダ(2012)『ジョン・マエダの考える「デザインを超えるもの」』

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